100円本の読書ライフ

コスパ抜群!100円から広がる読書ライフ

世間ではスマホばかりいじらず本を読め、なんて言われていますが
なんの本を読めばいいのかわからない読書はつまらない、そんな人から
読書は好きだけど、新しい本を買うと意外とお金がかかる・・・
そのような悩みをすべて解決する100円(110円)本が存在します。
たった100円前後で充実した読書ライフを始めることができるんです!
今回は、100円とは思えない名作やお得な一冊を厳選してご紹介します。
本好きな方も、これから読書を始めたい方もぜひ見ていってください!

No.1 心温まる人生劇『阪急電車』 by 有川浩

購入場所
BOOKOFF 110円税込

概要
「電車に乗るたった15分間で、人生が変わることがある。」そんなテーマで描かれた『阪急電車』は、兵庫県のローカル線「阪急今津線」を舞台に、たまたま乗り合わせただけの乗客たちの交錯する物語です。
元婚約者の結婚式へウエディングドレスで向かう女性、祖母の復讐計画に巻き込まれる女子高生、一見普通の乗客が抱える秘密…。特に、復讐に囚われた女性が見知らぬ人からの言葉で救われるエピソードは、読後に心が温かくなる名場面です。
ただ電車に乗り合わせただけの乗客同士が意外にも深く関わり人生をも変えてゆく。
そんな日常と非日常が組み合わさった、サクサクと読める一冊になっています。

おすすめポイント

  • 感動ポイント:誰かの一言や些細な出来事が、別の誰かの人生を変える瞬間が描かれており、胸が熱くなります。
  • ひとこと: 短編連作でありながら全体が繋がる構成力と、どの人物も愛おしく感じるキャラクターの魅力が詰まっています。実際に全ての駅が存在するのも趣があります。

どんな人におすすめ?
日常に小さなドラマを求める人、通勤・通学時間に軽く読める本を探している人にぜひ読んで欲しい一冊です。読むと、普段何気なく乗る電車が少し特別に思えるかもしれません!


No.2 抱腹絶倒の入れ替わり劇『民王』 by 池井戸潤

購入場所
BOOKOFF 110円税込

概要:
総理大臣になったばかりの父と、全く頼りないチャラチャラした大学生息子の魂ごと入れ替わった!? 池井戸潤が描く『民王』は、笑い.驚き.情熱.愛情が止まらない痛快エンタメ小説です。
国会答弁中に突然若者言葉を連発する総理、バイト先で理不尽なクレームを受けながらも冷静に対応する息子(中身は父!)。さらに、それぞれの立場で巻き起こる事件が次々と展開し、予測不能な展開に引き込まれます。
クライマックスでは、親子の愛情がしっかり感じられる熱いドラマも待っています!

おすすめポイント:

  • 笑いの連続: 総理(バカ息子)が繰り出す「あり得ない言葉ずかい」での国会答弁や、総理大臣が息子の代わりに就職面接をしたり、クラブでのパーティーではしゃぐ姿に爆笑必至!
  • 予想外の展開: コメディだけではなく、裏で進行する陰謀劇や親子の成長物語も魅力的。

どんな人におすすめ?
テンポの良いストーリーで一気読みしたい人、笑いと感動の両方を味わいたい人に最適です。日常を忘れて思いっきり笑いたいときに手に取ってみてください!


No.3 人気作家たちが贈る珠玉の短編集『Story Seller』 by 親潮文庫

購入場所
古本市場 80円税込

概要:
伊坂幸太郎、有川浩、近藤史恵、佐藤友哉、本多孝好、道尾秀介、米澤穂信という豪華な作家陣が集結し、それぞれの個性を存分に発揮した短編集が『Story Seller』です。
この一冊には、心温まる物語から、思わずゾクッとするミステリーまで、全く異なる7つの世界が凝縮されています。例えば、伊坂幸太郎のウィットに富んだ会話劇や、米澤穂信の緻密な伏線回収は必見。それぞれの短編が、まるで異なるジャンルの本を一気に読んだような満足感を与えてくれます。

おすすめポイント:

  • 多彩なジャンル: 恋愛、ミステリー、ヒューマンドラマ、どれもハイレベルで飽きることなく楽しめます。
  • 贅沢な作家陣: 一流作家7名による、これ以上ない充実のラインアップ。

どんな人におすすめ?
どんな本が好きか決まっていない人、さまざまなジャンルを一度に楽しみたい人、気になる作家の作品を少しずつ試してみたい人にぴったりです。
短編なので、通勤時間やちょっとした隙間時間にも最適。
お気に入りの作家に出会うきっかけになるかもしれません!


命と想いが交差する『余命3000文字』 by 村崎羯諦

購入場所
古本市場 80円税込

概要:
「もし自分の寿命があと3000文字だとしたら、誰に何を伝えるのか?」そんなユニークで切ないテーマを軸にした表題作『余命3000文字』を含む短編集です。
この一冊には、人生の終わりや選択に向き合う物語が詰まっています。特に『出産拒否』では、たった7ページで現代の毒親問題を深く描き
『笑う橋』では、奇妙な橋を渡る男女の心の顕な部分を映し出す物語が展開します。
どの作品も独特の視点と軽快な文章で、読者をぐっと引き込みます。
いい意味でもよくない意味でも同じ作者なのに合う合わない話が詰まっている様な
短編集ならではの味わいがあります。

おすすめポイント:

  • 多彩なテーマ: 命の儚さだけでなく、選択や絆といった普遍的なテーマが丁寧に描かれています。
  • 笑いと感動の絶妙なバランス: シリアスな題材ながら、時折クスッと笑えるユーモアが心地良いアクセントに。
  • 1作者の短編集の凄み: 短編集ならではのスピーディーさで、村崎羯諦(ムラサキ ギャテイ)さんの多彩な表現の作品に出会えます。

どんな人におすすめ?
人生の「もしも」を考えたい人や、短編ならではのサクッとした物語を楽しみたい人にぴったり。寝る前に一話、電車の待ち時間に一話、と日常の中でちょこちょこと読書を散りばめめたい人におすすめです!


「普通」とは何かを問う『コンビニ人間』 by 村田沙耶香

購入場所
古本市場 80円税込

概要:
「普通」に馴染めない女性が、コンビニという特殊な世界で自分の居場所を見つける――それが『コンビニ人間』の物語です。
主人公の古倉恵子は、18年間コンビニで働くベテラン店員。しかし、社会からは「結婚もせず、正社員にもならず」という視線を向けられます。
そんな彼女の平穏を揺るがすのが、ある男性の登場。コンビニのルールに従って生きることで自分を保つ彼女が、社会と自分の間で揺れ動く姿は、笑いと切なさを同時に感じさせ、普通とはなんなのかと考えさせられる作品です。

おすすめポイント:

  • 独特な視点: コンビニという誰もが知る空間が、主人公にとっての「社会そのもの」として描かれており、その歯車として働くことが幸せか不幸せなのか。それは誰のためのものなのか。独特の視点で考えさせられます。
  • 笑いと痛みの融合: 主人公のズレた行動に思わずクスッとしつつも、社会の「普通」という概念の重さにハッとさせられます。
  • 芥川賞受賞作: 芥川賞受賞作ならではの完成度で、161ページと物理的かなり薄い本なのですが、短いなんて思えない深い満足感があります。

どんな人におすすめ?
「普通」や「社会の当たり前」に息苦しさを感じている人や、ユーモアとシリアスが融合した物語を楽しみたい人に最適です。
また161ページと短く、最後まで本を読み切りたい!といった目標がある人には
とてもおすすめの一冊になります。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!
少しでも気になる本はありましたでしょうか?
このサイトでする本の99%はブックオフと古本市場で購入したものになります。
しかし、いつでも売っているわけではありません
訪れたお店の在庫状況によって200円や300円、また売っていなかったりもします。
読みたい本に狙いを定めて購入することは、なかなか難しいのも事実です。
しかしそこで新たに面白そうな本に出会えることもあります。
本との出会いも一期一会です。ぜひ読書ライフを楽しんでください!

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